2009年度 テント行

山行名: 2009年度 テント行
期間: 5月30日(土)〜31日(日)
対象: 金峰山
山域: 長野県・山梨県 県境
メンバー: (CL)渡邉、(SL)橋本、小林、前川、S.F、小熊、(仮入部T君) 、齋藤監督、千原コーチ

2009年5月30日 曇後雨
青葉台(8:45)→廻り目平キャンプ場(13:30)

2009年5月31日 曇後雨
廻り目平キャンプ場(5:10)→砂防堤(6:05〜6:20)→2300m付近(7:30〜7:45)→金峰山小屋(8:10)→金峰山山頂(8:40〜9:20)→金峰山小屋(9:40〜9:50)→八丁平方面分岐(11:10〜11:20)→廻り目平キャンプ場(12:00)

3か月ぶり、3月に会津駒ヶ岳行って以来の山。だからといって臆する必要もない。いつも通り、マイペースでいくことにした。今回の目的は一年生に山に慣れてもらうこと、一年生を歓迎すること。・・・らしいのだが、当日現地について分かった。そうでもないらしい。通称テント行 と呼ばれる今回の行事は、本来高校生はみんな歓迎「される」側で、大学山岳部の方々にお招きいただいて、楽しくやろう。そして早く寝て、次の日に山に登るという話だった。だが、どこでどう間違ったのか。いつの間にか部員たちは包丁を握り、冷たい水と格闘しながら宴の下準備をしていた。しかも暇そうにしてる一年生をほったらかしにして。「・・・あれ、おかしくないか?」そう思った頃には時すでに遅し、すでにみんな立派な下働きとしてがんばっていた。でも、会では焼肉やらカレーやら、いろいろなものがふるまわれ、食いすぎになったような気もしたが、働いた分の元がとれたかもしれない。そして気が付いたら夜の8時・・・。明日は3時半起き5時半に出発。しかも会はまだまだ続き、お酒が入って上機嫌な方々を含め皆さんで自己紹介大会をすることになっていた。その後、就寝9時過ぎ。「・・・来年はもっと楽なのがいいな。いろんな意味で。」眠りに落ちる寸前。向こうのテントでは洪水が起きたと騒いでいた。翌日、曇り空。昨日のうちにもらっておいたおにぎりを、ほおばりながらアタックの準備をする。自称大食い(笑)のM君。いつも朝食を残すのに完食。2個目も食べてた。テントを出たとき太陽の光が見えたので、晴れてくれるんじゃないかと淡い期待を抱いて出発。テン場を離れ、林道沿いに行く。前のほうには今回初の先頭のK君。毎度地図を見ない(&もってこない!?)のにうまくやれるのだろうか。でもきっと大丈夫なはず。そして、ふとした拍子に前を見てみると、そこには後ろを向いてSLと楽しそうにしゃべりながら歩くK君の姿が。目線をずらし手元を見てみる。案の定、地図を持ってない。 「後先心配だ・・・。」そんなこんなで1時間くらい経つと登山道入り口に着いた。はりきる先頭。元気が有り余っているのか、休憩中に下見に行ってきた。そして出発2分前に帰ってくる。彼には休憩なんて関係ないらしい。ウィダーインゼリーを吸いながらそんな事を考えた。登山道に入り、道が険しくなってくる。みんな口数も減り、自然と静かな道がつづいた。でも、それでも時々、世間話ように出される話題は盛り上がることもあった。誰かさんの武勇伝とか。山荘手前、準備会の時に言っていた残雪があらわれた。一年生が滑らないように先導しながら進む。「それにしても神経質すぎないか?一年生のT君なんか普通に俺より歩けてるよ。」山荘到着。いまだに曇り空。雨降る前には戻りたいので、さっさと山頂を目指す。山頂は意外と眺めの良いところだった。斎藤監督に言われて後ろを振り向くと、雲海に浮かぶ富士山が見えた。・・・山に行っている時、行ってよかったと思えるのはこういう時ぐらいしか個人的にはない。今回はいいもの見れました。「集合写真も撮ったし、早く帰ろう。」雨が降る前に。そう言おうと思って、CLを探したら、いつの間にかいなくなっていた。ザックもない。斎藤監督もいない。ついでにM君も。で、周りを見渡したら、左側の先にある巨岩の下に3人の姿が見えた。上る気らしい。でもなんか谷から「雲が来てるんですけど・・・。」そんなこと知ったこっちゃない。そんな感じで、彼らは岩に取り付いていた。そんなことを見越してか千原コーチ出動。おぉ。連れ戻しに行っていただいたのかと思っていたら、ミイラ取りがミイラになっていた。結局30分ぐらいかけても上れそうになく断念。とっとと荷物をまとめて下山を開始。山荘に着くころには雨がぽつぽつ降り始めた。帰りはあの残雪を下ることろが一番手こずった。予想以上に滑る。しかも雨のせいで余計に。「だから早く下りようって言ったのに。」頭の中でボヤいてました。途中何度か転びそうになりつつも一年生は頑張っていた。2年生は、転ばないと自信を持っていて結局2回も転んだ1人を除いて、転ばず順調に下ることができた。休憩を挟まず、林道まで降りる。ここまで来るとあとはほんとに消化試合みたいなものだった。そのせいか、話す余裕も出てきてあとは喋りながら、来た道を戻った。テント場についても雨は止まず。ひとまず一年生を中に入れて、一休みしてから片付けをすることにした。雨の中の撤収は久しぶり。これが合宿だとかだと嫌でしょうがないものだが、今回は問題なし。そういう意味では「いい経験になったかもしれない。」そんな山だった。無事片付けを終え、車に乗り込む頃には、14時。解散場所、八王子につくのはそれから4時間以上たった後のことだった。 (2年 S.F)