2007年度秋山山行?

山行名: 2007年度秋山山行?
期間: 10月6日(土)
対象: 富士山
山域: 富士山
メンバー: (CL)西山、(SL)今村、S.U、渡邊、松岡先生、丸コーチ

2007年10月6日 晴のち曇
須走口新五合目11:30〜六合目13:05〜本六合目14:05-14:25〜七合目15:35-16:05〜本六合目16:50-17:15〜六合目17:40-17:50〜須走口新五合目18:45

2008年夏、高校山岳部によるキリマンジャロ遠征を計画、高所練習の一環で2年生2名、1年生2名で10月の富士山の八合目にて野営経験を積み、富士山登頂を目指した。この時期の冨士は初冠雪もありうるため、初冬装備を整え、食糧もSPを加え軽量化で臨んだ。しかも1年生の渡辺は、初の山行であった。バスダイアの関係で、出発は11:30とやや出遅れる。最初の2ピッチで1年生のS.Uが出遅れた。八ヶ岳でも経験していたので予想の範囲であったが、意外や渡辺は俄然元気で口数も多い。七合目の手前から小雪がちらつく。七合目小屋に着くやS.Uの心拍数が以上に上がり、10分休んでも呼吸が厳しい。軽い高度順化の遅れと判断し、高度を下げて幕営を決断。下山を開始すると、S.Uの呼吸は歩行中は落ち着いた。本六合目で幕営開始しようとすると、再び呼吸が厳しくなり、心拍数は上がる。意識ははっきりしていて、頭痛・嘔吐もないため、高度障害にしては、やや変わった症状であった。六合目でも再度止まるが、同じ症状であったため、やむなく登山口まで下山したが、新五合目においても心拍数は高く、呼吸は厳しいままであった。即時救急車の手配となった。麓の救急病院の医師のよると、生まれつきの持病の「過呼吸」(過換気症候群とは、精神的な不安によって過呼吸になり、その結果、手足や唇の痺れや動悸、目眩等の症状が引き起こされる心身症の一つ。)である、との診断。本人は、そろそろと笑顔で診察室から出てきた。今回の山行での経験は、また新たな勉強であった。(丸)